カードローンの代わりにクレジットカードのキャッシング枠を使う方法と注意点

現金を借りるためのサービスとしては、カードローンのほかに、クレジットカードのキャッシング枠があります。

クレジットカードは、もともと現金代わりに買い物に使うのが本来の機能ですが、いざ現金が必要になった場合に備えて、キャッシング機能が付いたものがあります。

カードローンと同様、コンビニや提携金融機関のATMなどから引き出しが可能です。

ただしクレジットカードのキャッシングは、カードローンとは似て非なるサービスであり、カードローンと同じように使おうとすると、思わぬ失敗を招くこともあります。

クレジットカードのキャッシング枠を利用する上での注意点を、いくつかご紹介しましょう。

クレジットカードのキャッシングは金利が高め!

カードローンとクレジットカードのキャッシングの違いとしては、まず金利が挙げられます。

国内の有名なクレジットカードのキャッシングの金利を、いくつかピックアップしてみましょう。

クレジットカード会社 キャッシングの金利
JCB 15.00%~18.00%
(ザ・クラス会員は14.10%)
三井住友VISA 14.4%~18.0%
ダイナースクラブ 15.0%~20.0%
セゾンカード 12.0%~18.0%
イオンカード 7.8%~18.0%
楽天カード 18.0%

このように、多くのクレジットカードでは、キャッシングの上限金利は18%近くに設定されています。中には、利息制限法で規定されている上限ギリギリの20%に設定されているものもあるほどです。

ちなみに、カードローンの金利もいくつか見てみましょう。

消費者金融

会社名 金利
アコム 3.0%~18.0%
プロミス 4.5%~17.8%
アイフル 4.5%~18.0%

銀行

銀行名 金利
三井住友銀行 4.0%~14.5%
三菱東京UFJ銀行 1.8%~14.6%
みずほ銀行 3.0%~14.0%
イオン銀行 3.8%~13.8%
じぶん銀行 2.4%~17.5%

消費者金融や、一部の銀行カードローンでは上限金利が18%となっていますが、銀行カードローンの中には14%近くのところも少なくありません。

たとえば、同じイオングループでも、イオンカード(クレジットカード)のキャッシングの上限金利は18%である一方、カードローンのほうは13.8%という低さです。

このように、金利で見るとクレジットカードのキャッシングは、カードローンよりも高い場合が多い、といえます。

クレジットカードのキャッシングは、利用限度額が少ない!

現金の融資を専門とするカードローンと異なり、クレジットカードのキャッシング枠はあくまで「いざという時のおまけ」のようなものですので、利用限度額もそれほど高くはありません。

クレジットカード会社 最高融資額
JCB 各自の利用枠による
三井住友VISA 一般カード:最高99万
ゴールドカードなど:最高300万
ダイナースクラブ 300万円
セゾンカード 300万円
イオンカード 300万円
楽天カード 90万円

こうして見ると、それほど低くない印象を受けますが、消費者金融では500万~800万、銀行カードローンでは最高1,000万円までの高額融資に対応するところもあります。

また、クレジットカードのキャッシングの利用限度額は、通常、ショッピング枠と合わせた額になるのもカードローンと異なる点です。

たとえば、クレジットカードの利用限度額が50万円で、そのうちキャッシングの利用枠が20万円の場合、ショッピングは残り30万円以内に収める必要があります。

キャッシング枠を利用しすぎると、クレジットカードのショッピング枠が少なくなってしまいますので注意しましょう。

特に、携帯代や公共料金などの支払いにクレジットカードを使っている場合、利用限度額を超えてしまうと引き落としをかけられないことにもなりかねません。

一括払いの場合、「締め日」によって利息が増減する

クレジットカードのキャッシングは、ほとんどが「一括払い」と「リボルビング払い」のどちらかを選ぶようになっています。

リボルビング払いとは、残高に応じた最低返済額を毎月返済していく方式で、多くのカードローンと似ています。

この場合、最低返済額以上であれば任意の金額を返済できますので、決められた返済日までに提携ATMなどから、好きな金額での返済が可能です。

一方、一括払いを選んだ場合、クレジットカードのショッピング利用分と一緒に、口座引き落としになることが一般的です。

たとえば「月末締めの15日払い」のクレジットカードだとすると、毎月、末日までに使ったショッピング分とキャッシング分(一括払い)の代金が、翌月15日に引き落とされます。

ここで気を付けたいのが、「キャッシングの利息は、お金を引き出した日の翌日から、引き落とし日までの日数分かかる」ということです。

たとえば月末締めの場合15日払いの場合、月末にキャッシングを利用した場合と、その月の頭に利用した場合とでは、後者のほうが約2週間分、利息を多く支払うことになります。

たとえば、ある月の1日に一括払いでキャッシングを利用した場合、実際に引き落とされるのは翌月の15日ですので、およそ45日分の利息を払わなくてはいけないのです。

ですから、もしすぐに全額を返済できる予定があるのならば、リボルビング払いを選んで、お金が入ったらすぐにATMから完済してしまうほうが、利息が少なく済む可能性があります。

いざという時には便利な、クレジットカードのキャッシングサービスですが、一時的な利用ならともかく、ある程度長く返済するのであれば、少しでも金利の低いカードローンのほうが利息は少なく済みます。

基本的には、現金を借りるならカードローン、ショッピングはクレジットカード、というふうに使い分けるのがおすすめです。