決算でみる!大手消費者金融ランキング!

カードローン業界において、消費者金融の市場規模は年々縮小しています。

これは、2010年に「貸金業法」という法律が完全施行され、上限金利が20%に引き下げられたことや、年収の3分の1を超える貸し付けを禁止する「総量規制」のルールが開始されたことなどが関係しています。

そのため、最近は銀行カードローンの勢いが強くなっているのですが、そんな中で顧客を確保し続けている消費者金融もいくつかあります。

ここでは、実際の決算でみる「大手消費者金融ランキング」をご紹介しましょう。

年々、経営が厳しくなっている消費者金融業界

消費者金融は、ひと昔前までは「サラ金」や「街金」などと呼ばれ、大手のみならず、地域密着型の中小企業もたくさんみられました。

しかし近年は、上述したような法律の改正によって利益を出しにくくなったこともあり、中小企業は倒産や吸収・合併に追い込まれています。

また、それまで黙認されていた「グレーゾーン金利」が廃止され、過払い金を請求する利用者が急増したことも、消費者金融に大きなダメージを与えました。

一方で、消費者金融よりも低金利で融資ができる銀行は、個人向けのカードローン事業にかなり力を入れるようになっており、新たな顧客を集め続けています。

そのため、消費者金融の経営状況はますます厳しいものとなっているのです。

決済概況でみる、大手消費者金融ランキング!

銀行カードローンが人気を集めている昨今ですが、銀行は審査基準が比較的厳しいため、中には「消費者金融でないと融資を受けられない」という人もたくさんいます。

また、スピーディな融資という点では、まだまだ消費者金融のほうが強いのも確かです。

実際、今も一定の顧客数を確保し、事業を継続している消費者金融はいくつかあります。特にアコム・プロミス・アイフルの3社は、国内で「専業大手」といわれる消費者金融です。

これら3社の、2013年度の決算概況をもとに、収益をランキング形式でご紹介しましょう。

消費者金融大手3社の、2013年度決算ランキング

  1位:アコム 2位:プロミス 3位:アイフル

営業収益(円)
(増減率)
202,240,000,000
(4.8%↑)
194,808,000,000
(4.1%↑)
91,858,000,000
(7.8%↓)
経常利益(円)
(増減率)
15,567,000,000
(28.7%↓)
26,538,000,000
(48.8%↓)
24,752,000,000
(40.3%↑)
当期純利益(円)
(増減率)
10,632,000,000
(49.0%↓)
29,398,000,000
(38.9%↓)
30,461,000,000
(34.2%↑)

営業貸付金残高(円)
(増減率)
713,242,000,000
(1.8%↑)
699,609,000,000
(0.5%↓)
216,072,000,000
(3.8%↓)
顧客数(人)
(増減率)
1,393,000
(2.0%↓)
1,321,000
(5.5%↓)
565,000
(6.0%↓)
信用保証残高(円)
(増減率)
678,739,000,000
(15.7%↑)
752,596,000
(14.1%↑)
80,488,000
(57.6%↑)

業界トップは、三菱UFJフィナンシャル・グループの「アコム」!

3社の決算概況でみますと、業界トップはアコムとなっています。2013年度は、営業貸付金残高(顧客に貸し出しているお金の総額)が、実に11期ぶりに増加し、連結営業収益(企業グループ全体の収益)が、前年度より4.8%アップしました。

アコムは、前身である呉服店の開業が1936年、そして質屋を始めたのが1948年と、消費者金融の会社の中でも非常に長い歴史を持ちます。

さらに、2004年には「三菱東京フィナンシャル・グループ」と提携し、体制がより強化されました。

またアコムは、マスターカードのライセンスを与えられている国内唯一の消費者金融でもあり、「アコムマスターカード」というクレジットカードも発行するなど、幅広く事業を手がけている点も特徴です。

カードローンのサービスでいうと、インターネットのみならず電話も24時間受け付けるなど、他の消費者金融と比べても顧客を逃さないシステムが整っています。

現在も業界のトップとして、高い信頼を得ている会社といえそうです。

業界2位は、SMBCコンシューマーファイナンス「プロミス」!

アコムに次いで、収益で2位につけているのが「プロミス」です。

同じSMBCグループの「モビット」と合わせ、営業貸付金残高が前年度より0.5%増となっており、消費者金融の厳しい冬の時代を抜け出しつつあることがうかがえます。

プロミスの前身は、1962年、大阪で開業した「関西金融株式会社」です。

その後「プロミス」に社名変更し、2000年には三菱東京UFJ銀行とともに「モビット」を設立しましたが、2004年にSMBCグループと提携し、今に至ります。

ちなみに「モビット」も、現在はUFJグループからSMBCグループの傘下に入っています。

プロミスと他社の違いは、最大金利がわずかながら低く設定されていることです。アコムとアイフルの最大金利が18%なのに対し、プロミスでは17.8%となっています。

三井住友銀行やジャパンネット銀行をはじめとした、全国約200の金融機関で24時間365日土日・夜間でも振込みが可能です。

瞬フリでは、曜日や時間を問わず口座に振り込み情報が反映されますので、急ぎの場合は非常に助かるサービスです。

苦戦を強いられている、3位の「アイフル」

アコムとプロミスの2社は、どちらも2013年度の連結営業収益がプラスに転じている一方、まだ好転の兆しがそれほど見えていないのが「アイフル」です。

アイフルは1978年創業。2000年代初めごろには、愛らしいチワワを起用したCMが話題となり、収益も上げていましたが、強引な営業や取り立てなどが問題となり、2006年には全店舗の営業停止命令が下されました。

その後も、貸金業法の完全施行によって経営状況は厳しくなり続け、大幅なリストラなどが行なわれましたが、2015年には、取引金融機関から返済猶予を受けていた527億円の借入金を完済したと伝えられています。

大手フィナンシャルグループの傘下に入っているアコムとプロミスに比べると、立ち直りに時間はかかってしまったものの、ようやく冬の時代の終焉が見えてきたところ、といえるかもしれません。

カードローンのサービス面では、「かりかえMax」や「おまとめMax」などの、貸金業法にもとづいた計画返済支援の商品が充実している点が、メリットとして挙げられます。

過払い金請求への対応にはまだまだ追われる見通しのため、経営状況は依然厳しいという見方もありますが、今後の持ち直しに期待したいところです。